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July 26, 2006

イタリア旅行その2

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PENTAX istDS / DA21mm

上はホテル近くの、ケーブルカーの駅の前の写真。
この日は列車に乗ってポンペイに向かいます。
ポンペイは紀元74年、ヴェスビオ火山の噴火によって火山灰の下に埋もれてしまった町で、2000年前の古代ローマの人々の生活がうかがえる遺跡。
ナポリ中央駅から列車で20分ほど、のはずなのですが……

まず駅まで行くのにホテルのフロントでタクシーを呼ぼうとしたら、
「ストで一台も動いていません」
と申し渡されてしまいました。
「えーっ、タクシー会社が全部、一斉にスト!?」
「シ(はい)」
そんなことってあるの?
日本じゃ考えられない……
そう、ここはイタリアです。
列車もバスもタクシーも、いつストがあるのか、市民には予測できないのです。

というわけで仕方なく、もよりのフニコラーリ(ケーブルカーです)の駅へ。
坂の町、ナポリでは、地下を走るケーブルカーが市民の足になっているんですね。
日本と違って何の表示もなく、普通の建物の中を覗き込むと、そこに改札があるんです。
フロントで教えてもらった通りにケーブルカーとバスを乗り継ぎ、ナポリ中央駅へ向かいます。

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ナポリ中央駅は、イタリアの国鉄にあたるFS線の、市内で一番大きな駅です。
でも日本なら当たり前の路線図や時刻表、電光掲示板の類はどこにもなく、駅構内をいくら見回しても、ポンペイ行きが何時発でどのホームから出るのか、全く表示がありません。
列車自体にも、「どこ行き」という表示が何もないのです。
「なんだこりゃあ」
それでは駅構内のツーリスト・インフォメーションで聞こうと探したら、あるにはあったのですが、誰も人がいません。
(ここは帰ってきたときにも誰もいなくて、でも「○○時に戻ります」という張り紙があったので待っていたら、全然戻ってきませんでした)
世界的な観光地だっていうのに、ねえ。

しかたなく、駅職員と思われる人に片端から聞いてまわり、やっとそれらしき列車に辿りつきました。
ところがこの列車、とっくに満席なのに、いつまでたっても発車しません。
実はナポリあたりでは、国鉄が時間通りに発車するなんてことはめったになくて、2、30分の遅れは当たり前なのです。
このときはどうやら、1時間以上遅れていたみたいで、ついに列車が動き出したら――ベルもアナウンスもなく、いきなり動き出すのです――乗客のみなさんから拍手が起こったほどでした。
交通事情も国それぞれで……なんて、前にも言いましたっけ。

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PENTAX istDS / DA21mm

ポンペイは、遺跡以外は静かな地方の町。
町の真ん中には大きな広場と立派な教会があって、土曜日のこの日は、教会の聖歌隊らしい人たちが練習していたりしました。
遺跡の前の通りにはおみやげ屋さんが軒を連ね、世界各地のツアー客の人たちが、観光バスを連ねて続々とやってきます。

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PENTAX istDS / DA21mm

遺跡内。
たくさんの観光客がいるのに、遺跡そのものが広大なので、あまり混み合った感じはありません。
建物に屋根がないせいもあって(笑)、見通しが利きます。
正面に見えているのがヴェスビオ火山。
あの山が噴火して、街を埋めてしまったんですね。
でもこうして見るとひろびろして、気持ちいいですね。

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PENTAX istDS / DA40mm

この日は暑くて、水飲み場は人だかりになっていました。
日本に戻ったら、七月下旬になっても梅雨が続いていてびっくりしたのですが、ヨーロッパは各地で猛暑が続いているようです。

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PENTAX istDS / DA40mm

暑いので犬も遺跡の陰で寝ています。

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PENTAX istDS / DA40mm

崩れた壁に、ところどころ残る壁画。
昔はきれいだったんでしょうね。

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PENTAX istDS / DA40mm

 こちらは古代の調理場の跡。
 キッチン台に埋め込まれた壷の中に炭火を入れ、その上に鍋やフライパンを置いて調理したようです。
 形や大きさは現代のキッチン台とほぼ同じで、表面は大理石貼り。
 お金持ちのおうちだったんですね……

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PENTAX istDS / DA21mm

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PENTAX istDS / DA40mm

こちらは街外れにある円形闘技場。
大きいです。
楕円形で、中央のステージを観客席が取り巻いている様子は、現代の野球場やサッカー場そっくり。
遠くにあるポンペイの今の教会の建物とも、全然違和感がないです。

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PENTAX istDS / DA21mm

 円形闘技場を最後に、ポンペイの遺跡を後にしました。
 帰り際に、足の悪そうな奥様を連れた初老のご夫婦とすれ違って、
「この先の坂を上るのかい?」
 なんて聞かれたんですが…
 足の弱い人にとっては、見て回るにはつらい遺跡かもれません…

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PENTAX istDS / DA21mm

 ポンペイから再び列車でナポリ市内に戻って――帰りの電車は40分遅れでした――まだ見残していたナポリのベイエリア、サンタ・ルチア地区に出かけます。
 写真はヌオヴォ城。13世紀にフランスのシャルル1世が建てて、ナポリ王国の王、アルフォンソ1世が15世紀に再建したものだそうです。
 ポンペイの遺跡から見ると、1200年以上も後になるわけですが、脈々と文化が伝わっているんですね。
 建物も中に飾られている美術品も、いつもながら、とっても立派です。(^^;)

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PENTAX istDS / DA21mm

ここサンタルチア地区は、あの「サンタ~、ルチ~ア~♪」という歌で世界的に有名です。
筆者は小学校の音楽で習いました。(^^)
港なのですが、海沿いでは海水浴する人たちの姿もあります。

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PENTAX istDS / DA21mm

こちらも有名な12世紀に建てられた卵城というお城の回りは、ヨットハーバーとなっていて、おしゃれなカフェやレストランが並んでいます。
ポンペイで歩き疲れたので、ここではレストランの開く時間を待ちながら、カフェでビールを飲んでのんびりしました。

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PENTAX istDS / DA21mm

さて、レストランです。
いい感じでしょう?
ここは料理もおいしかったですよ。

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PENTAX istDS / DA21mm

これはスカンピ(アカザエビ)。
筆者は昔に行ったユーゴスラビア(今のクロアチア)のドブロクニクという保養地で、このスカンピのオリーブオイル炒めを食べて以来、大好物なのです。
日本でも駿河湾などで獲れるらしいのですが、高級食材で、めったに食べられません。
この店でもメニューにはなかったんですが、聞いたら「ある」というので、注文してしまいました。
おいしかったです……高かったですけど。(^^;)

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PENTAX istDS / DA21mm

こちらはムール貝のタリオリーニ。
ほんとは違うものを注文したつもりだったんですが、おいしかったから、許しましょう(笑)。

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PENTAX istDS / DA21mm

勢いに乗って、ナポリ名物のアクアパッツァもいただきました。
白身の魚をオリーブオイルで炒め、少量の水で蒸し煮にする料理です。
調理前に、カメリエーレ(給仕)が生きた魚を見せにきます。

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PENTAX istDS / DA21mm

できあがった状態では丸ごと一匹。
それをカメリエーレが骨を除いて切り分け、お皿に盛ってくれます。

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PENTAX istDS / DA21mm

できあがり。
BUONO(おいしい)! でした。(^^)

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PENTAX istDS / DA21mm

こうして、サンタ・ルチアの夜は優雅に更けてゆくのでした……

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