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May 13, 2008

赤ちゃんトレーニング

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PENTAX K100D / SIGMA 18-50mm

生まれて何ヶ月か、赤ちゃんは何かしてほしいことがあるときはひたすら泣き、仰向けのまま手足をばたばたさせています。
言葉がしゃべれないので、お乳が欲しい時や、ウンチをした時に泣くのはわかるのですが、特に理由がなくてもむずがって延々と泣くんですよね。
これがうるさいのは、みなさんご承知の通り。
でも「赤ちゃんは泣くのが仕事」という言葉にもある通り、きっと赤ちゃんにとってはそれも必要なことなのでしょう。
「そうは言っても、もうちょっとなんとかならないのかなあ」
と考えていた矢先のこと。
義母がふと、「泣くのは運動なのよ」と口にしたのを聞いて、筆者は「待てよ」と思いつきました。
赤ちゃんは自分では寝返りも打てない状態から、まず首がすわり、寝返りを打つようになり、はいはいし、立つまでになってゆくわけです。
でも考えてみると、
「それって、要するに筋肉が発達していくってことじゃないか」
と思ったわけです。

首がすわるというのはつまり、背筋や腰筋群、僧帽筋が発達して、頭をしっかり支えられるようになることでしょう。
寝返りはそれが一歩進んで、自分で体を回転できるまで力がつく、すなわち筋肉がつくこと。
はいはいができるようになるとは、そこからさらに上腕筋や大胸筋、腹筋、大腿筋が発達していった結果と考えられます。
言い換えれば、赤ちゃんはそうした筋肉の発達のために、「仰向けになって手足をじたばた」しているのではないか、と推察できます。
真っ赤になって体を突っ張ったり、手足を動かすことで、赤ちゃんは自分で自分の筋肉を鍛えているのです。その意味で、「泣くこと」はまさに「運動」なのです。
逆に一日のうち一定時間はそうした形で運動しないと、体が発達していかないはず。
だから何もしてほしいことがなくても、特に意味もなく泣き続けているのだと考えると、とても納得がいきます。

しかし、です。
それらの筋肉の発達のためには、「仰向けになって手足をじたばた」は、今ひとつ効率の悪いトレーニング方法です。
というのも空中で手足を動かすだけでは、各筋肉に十分な負荷がかからないからです。
考えようによっては、赤ちゃんはそれがもどかしくて泣いているのではないか、とすら思えます。

では、赤ちゃんにとって発達が必要な筋肉を、適度な負荷を与えることによって、より効率的に発達させてやったらどうでしょう。
結果として、「泣く時間が少なくてすむ」「適度に疲れてぐっすり眠り、夜泣きしなくなる」「首がすわったり、はいはいするまでの期間が短くなる」といった効果が期待できるはずです。

ということで、自宅に戻ってきたのを機会に「赤ちゃんトレーニング」を始めることにしました。
内容は3種。
まず仰向けの状態で大人の指をつかませ、それをあちこち動かして、腕の筋肉を鍛えます。
あきると手を放すので、そうしたらやめます。
また同じ状態で両足の裏に大人の掌を当て、交互に動かして大腿部と臀部を鍛えます。
これは楽しいようで、いつまででもキャッキャッと笑いながら続けるので、適当なところで切り上げます。
続いて、
両脇を大人が手で支え、指で後ろから軽く頭を支えつつ、立たせます。↑の写真です。
これは全身運動で、首から足首まで鍛えられます。疲れると足の力を抜いて座り込んでしまうので、そうなりかけたらやめます。
最後に、
うつ伏せにし、その状態で足の裏に掌を当てて動かします。このとき赤ちゃんは両手をついて体をそらせて頭を上げようとします。これは下半身の他、背筋、大胸筋、上腕筋などが鍛えられます。↓の写真です。
うつ伏せにされると、はいはいしたいと思うらしく、しばらくもがいているのですが、うまく体が起こせなくて、そのうち「わーん」と泣き出してしまいます。そうなったらやめます。

お嫁さんは最初「赤ちゃんにそんなことさせるなんて」と眉をひそめていたのですが、赤ちゃん本人はこれが大好きで、足の裏に掌を当てて動かしてやると大喜びですし、立たせてもらうのもすぐに大好きになって、思いっきり伸びをしたりしてます。
効果は大きく、意味もなくむずがって泣くことはほとんどなくなりました。
もちろんお乳が欲しいときや、ウンチをして気持ち悪いときは泣きますし、ベビーカーで連れ出されて環境が変わったり、放っておかれてさびしくなったときも泣きますが、そういうときはしばらくすると泣きやんで寝てしまいます。
夜泣きすることもなくなりました(といっても3時間置きに起きてお乳をねだるのは変わりませんが)。
一度、2日ほどトレーニングしなかったら、てきめんに寝つきが悪くなり、一晩中夜泣きして夫婦ともまいってしまいました。
以後は毎日、ちょっとずつやってますが、心身共にとても良い影響があるように感じます。

おそらくトレーニングの強度や時間が適切であれば、赤ちゃんはむずがって長時間泣く必要がなくなるのでしょう。
そうなると親も楽だし、赤ちゃんにとってもその方が気持ちが良い状態なんですね。
みんな、なんで今まで「赤ちゃんもトレーニングさせるべきだ」と思わなかったんでしょうか。
ちょっと不思議。
日本ではこんなブログを書いても、なかなか習慣は変わらないと思うのですが、いずれアメリカあたりで同じことを考える人が出てきて、首のすわらない時期の赤ちゃんにも軽いトレーニングをしてあげるのが常識になってゆくだろうと思います。


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PENTAX K100D / SIGMA 18-50mm

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