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September 21, 2014

九九の教え方

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PENTAX K-5 / SIGMA 18-50mm f2.8

この夏休み、きずなの公文の算数が掛け算の手前まで進んだので、先生から、
「夏休み中に九九を覚えさせてください」
というお達しがありました。
最初はママに任せていたのですが…
教え方がきびしくて、きずなが泣きながら九九を唱えたりしていたので、見かねて口を挟むうち、
「じゃあ、パパやって」
ということに(^^;)。
5の段からあとは、パパの担当になりました。

パパの教え方は、
「決して急かさない。ゆっくりでいいので、正確に」
「できたらほめる。間違えても叱らない」
「間違えたときには、必ずその場で正しく言い直してから、先を続ける」
です。

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PENTAX K-5 / FA31mm

九九は、音で記憶するものだと、筆者は思っています。
子供が九九を覚える過程では、口から出た音が耳から脳に入って、音の記憶として脳に固定されます。
間違って暗唱すると、その間違いが耳から脳に入って固定されるので、次にやり直したときにも、また同じところで同じように間違う確率が高くなります。
ですから、できるだけ間違わないこと。
そのためには、決して急かさないこと。
つっかえたり詰まったりすると、焦って間違う率が高まるので、
「ゆっくりでいいんだよ」
と落ち着かせ、思い出すまで待ちます。
泣くというのは、気持ちが極端に昂っていることで、暗唱には最悪の精神状態です。
そんな状態に子供を追い込んでは、いけません。
間違ってしまったときも、叱らないこと。
その代わり、必ず正しく言い直して、間違いが脳に固定してしまうのを防ぎます。

今回、最初は公文の九九のカードを見ながらひとつずつ、たとえば
「ごいちが、ご」
と親が言って、その後から子供にくり返させ、続いて、
「ごに、じゅう」
と言って、同様に続けて言ってもらうようにしました。
5なら5の段を1から9まで、そのようにして何度かくり返したら、次はカードを見ずに、2人で一緒に5の段の1から9までを唱えます。
これも何度か、くり返します。
それから1人でやってもらいますが、最初のうち親は指を立てて数を数えてみせ、今やっているのが5かけるいくつなのか、常に子供に意識させるようにします。
うまく言えたときは大きくうなずいてみせ、間違ったときはその場で正しく言ってみせて、子供にも正しい言い方をくり返してもらいます。

指を見ながらできるようになったら、最後に指なしで暗唱です。
できたらうなずき、間違ったらその場で言い直すのは同じ。
間違えながらでも、つっかえながらでも、とにかく9まで終わったら、拍手して、
「がんばったね!」
とほめてあげましょう。

K5px0372r
PENTAX K-5 / FA31mm

こんな手順で、2日に1段ずつ、10日ほどで5の段以降が終わり、無事、夏休み中に全段暗唱できるようになりました。
もっとも、子供は覚えるのも早い反面、忘れるのも早いので、9月中はこれまでと同じくほぼ毎日、パパと九九の練習を続ける予定です。
叱ることも急かすこともしなければ、子供は勉強中、泣くことはありません。
1回言えるごとに大きくうなずいてあげ、1段できるたびに拍手してあげれば、大抵の子は九九ぐらい、笑顏で覚えられると思います。
あわてさえしなければ、暗唱は子供にとって本来、それほど難しいものではないのです。

今回、自分で教える前に、九九にどんな指導法があるのか、ネットで調べてみたのですが、ここに書いたような具体的な手順が、なぜか見つかりませんでした。
学校の先生方による、九九の指導法についての発表を見ると、
「いかに九九を暗記ではなく、理解により覚えさせるか」
といった内容のものばかりで、ちょっと違和感を覚えました。
なんだか今の学校の先生たちは、
「丸暗記はよくないもの。苦痛なもの」
「いかに暗記をなくして、楽しく理解させて覚えさせるか」
と考えているようなのです。

音楽であれ、スポーツであれ語学であれ、芸事では頭で考えなくても体が自動的に正しい動きができるようになるまで、基本を反復して練習させます。
必要なときに自然と体が動くようになる、それが「身につく」ということ。
頭でわかっているだけで身についていないと、実地で使えないのです。
かつてサッカー日本代表の監督だったトルシエさんがよく口にしていた、「オートマティズム」というのも、言葉は違うけれども、同じことでしょう。
九九も同じことだと、筆者は思います。

基本がしっかり身についているか、いないかで、子供がその分野でそれ以降上達できるかどうかが、ほぼ決まってきます。
勉強でも、暗記を避けるのではなく、むしろどうしたら楽しく暗記できるのか、先生方にはぜひ、研究していただきたいな…と思っています。

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