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October 12, 2017

申請書総合ソフト

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スクリーンショット

筆者が後見人をしている母が持っている株式を―といっても端数株ですが―を処分するために、登記事項証明書が必要になりました。
信託銀行や日本証券代行など4社に分かれている、それぞれ数千円分程度の端数株について買取請求を行い、代金を母の口座に振り込んでもらうのですが、それと同時に成年後見人の登録作業を4社それぞれに行わなければならないのです。
同じような書類をそれぞれに4回書き、登記事項証明書と筆者の印鑑証明を4通そろえて、書類に添えて郵便で送らなければなりません。
ああ、めんどうくさい。
なぜオンラインでできないのでしょうか。

登記事項証明書については、オンラインで申請できるので、それでやることにします。
この申請作業、以前のWindows7のパソコンでは何度かやったのですが、今のパソコンになってからは初めて。
まあ、やっているうちに思い出すでしょう。

まずは以前にIDを登録してあった、法務省の「登記・供託オンライン申請システム」にログインしてみます。
ところが、何度IDとパスワードを入力しても認証されません。
「おかしいな。確かにこれで合っているはずなんだけど」
もしかして、知らない間にIDが失効したのでしょうか。
そう思って、改めて前のIDを登録しなおそうとすると、今度は、
「このIDはもう登録されています」
と拒否されてしまいます。

「いったい、なんなんだ?」
あれこれ試したあげく、やむを得ず「パスワードを忘れた」をクリックしました。
登録しておいた秘密の質問が出てくるかと思ったら、全選択肢の中からこちらで質問を選ばなくてはなりませんでした。
「たぶんこれだったろう」という質問を選択し、答えたら、パスワードの変更が認められました。
やれやれ、質問を覚えていてよかった。
改めて前のと同じパスワードを登録しようとすると、なぜか受け付けてもらえません。
どうやら前回の登録の後で法務省が、パスワードに使う文字の要件を変更したようです。
「なるほど、そのせいか」
それでピンときました。
おそらく法務省側の一方的な要件変更のせいで、以前のパスワードが有効性を失い、何度やってもログインできなくなってしまったのでしょう。
これ、おそらく筆者と同じ目に遭った人がたくさんいたはずです。
「いったい利用者をなんだと思ってるんだ」
腹を立てながらログイン。
でも後見人用の登記事項証明書申請の項目はサイト内にはありません。

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スクリーンショット

「そういえば」
申請が久しぶりなので忘れていましたが、後見人用の登記事項証明書申請のためには、法務省の専用アプリを使わなければいけないのです。
面倒ですが、しかたありません。
法務省のサイトから「申請書総合ソフト」をダウンロード、インストールします。
上がその起動画面。

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RICOH GR

本人認証のため、マイナンバーカードとICカードリーダーも用意。
前に申請したときには住基カードでしたが、今は住基カードはマイナンバーカードに統合されています。
申請書を作成したら、次にカードとカードリーダーで「署名」し、それから送信するという手順です。
で、署名しようとしたのですが……

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スクリーンショット

何度やっても上のような表示が出て、署名できません。
もちろんカードリーダーはちゃんとつながっています。
「おかしいなあ」
ICカードリーダーのメカトラブルでしょうか。
試しにWindowsでトラブルシューティングしてみると、
「旧式のデバイスであるため、USB3.0で動作しない可能性があります」
とのこと。
ん? でもつなげているポートはUSB2.0なんだけど。

要はドライバーが古いということ?
そう考え、製品名で検索して、カードリーダーのメーカーであるソニーのサイトで最新のドライバーを発見。
ダウンロード、インストールしました。
でも何も変わらず。

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スクリーンショット

マイナンバーカードとICカードリーダーの動作を確認するため、「公的個人認証サービス(JPKI)利用クライアントソフト」というアプリをダウンロードしてきました。
後で見たら、本来「申請書総合ソフト」はこれとセットで使わないといけないようです。
この「JPKI利用クライアントソフト」でカードを読み込んでみると……

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スクリーンショット

上のような表示。
問題なさそうですねえ。

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スクリーンショット

有効性確認も無事、できました。
ってじゃあ、カードもカードリーダーも正常ってことじゃん。
なのになぜ「ICカードリーダーの初期化に失敗」するのでしょう。
わけがわかりません。
もしかして法務省のアプリの動作不良?

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スクリーンショット

「ICカードリーダーの初期化に失敗しました」で検索すると、登記・供託オンラインのFAQに上のような記述を発見。
指示に従ってICカードリーダーのマイクロUSBを抜き差ししてみましたが、何も変わらず。
後半の、「ご利用のパソコンにおいて電子証明書ICカードを使用するための設定が行われているかを,電子証明書の発行元認証局にご確認ください。」というのは、いったい何のこと?
これには悩んだのですが、「電子証明書の発行元認証局に確認」とあることから、市役所でマイナンバーカードを発行してもらったときに、オンラインで使えるよう電子証明書をカードの記録したのか、という意味ではないかと推察しました。
筆者の場合、その作業は真っ先にやっていますから、関係なさそうです。

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スクリーンショット

原因を探してネットを回るうち、「公的個人認証サービス ポータルサイト」というところで、「証明書の登録」という作業があることを発見しました。
おお! 「ご利用のパソコンにおいて電子証明書ICカードを使用するための設定」って、もしかしてこれのこと?
さっそく、サイトに書かれた指示に従って登録作業を行いました。
でも……何も変わらず。

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スクリーンショット

今度は同じ「公的個人認証サービス ポータルサイト」で、「Javaがないと認証できないことがある」という記述を発見。
「あ。そういえばパソコンを換えてから、Javaは入れてなかったっけ」
と気づき、あわててオラクルのサイトからJavaの最新版をダウンロード、インストールします。
でも……何も変わらず。

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登記・供託オンラインの「お知らせ一覧」のページで上のような記述を発見。
昨年、Windowsのアップデートで、署名ができないというトラブルが発生したようです。
「もしかしてこれが原因?」
と思い、書かれていたマイクロソフトのサイトに飛んで対策パッチをダウンロード、インストール。
でも何も変わらず…(;_;)
だんだん泣きたくなってきました。
いったい何が原因?

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こうなったら、可能性のありそうな問題を片端からつぶしていくしかなさそうです。
登記・供託オンラインのサイトに「ICカード格納型電子証明書を利用する際の留意事項」というページがあり、ずらずらと注意事項が続いているので、上から順に当ってみました。

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まずは使っている電子証明書(マイナンバーカード)が使おうとしている手続き(成年後見の登記事項証明書申請)に使用可能なものかどうか。
チェックしてみましたが、当然ながら大丈夫。
だって前は住基カードで申請できたんですから。

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続いてカードのドライバーが登記・供託オンライン申請システムに適合しているかどうか…
なんて、当然していますよね。
これも違いそう。

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今度は利用者クライアントソフトのバージョン?
調べてみたら3.1でした。
このページには3.0までしか書いてありませんが…
まあ、まだサイトの側の更新が間に合っていないだけでしょうね、これは。

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続いて、「区町村から交付されるマイナンバーカード(個人番号カード)の利用について」。
うん?
「マイナンバーカード(個人番号カード)に格納された公的個人認証サービスに基づく電子証明書を申請用総合ソフトで利用するには,申請用総合ソフトのオプション画面から使用するICカードライブラリを切り替える事前作業が必要です」
ふーん? これはやってなかったです。
でももしそれが原因だったら、「カードリーダーの初期化に失敗しました」じゃなくて、「ICカードライブラリの切り替えがまだ行われていません」というエラー表示になるはず。
これも違いそうですが、ここまで来たら一応やってみることにします。
申請用総合ソフトを起動し、
「処理状況表示/ツール/オプション/IC カードライブラリ登録」で、
「公的個人認証サービス(個人番号カード)」を登録し、その上でそれを選択し、「適用」さらに「設定」をクリックします。
で、改めて署名作業をやってみたら…
やっぱり変わらない。
ほらね。
でも一応、マイナンバーカードがちゃんと選択されているのかチェックしてみました。
……あれ?
何も選択されていないよ?
しょうがないなあ。
今度は個人番号カードを選択、「適用」クリック後に、「設定」は押さずにそのまま署名してみます。
と……
あれ?
なんと、無事に署名できました!

なんだこりゃあ。
最初からここが原因だったの?
これじゃあ、みんな引っかかるでしょう。
こんなトラップがあるのだったら、真っ先に一番目立つところに書いて注意喚起すべきです。
なぜこんなわかりにくいところに注意書きを入れるだけで済ませているのでしょうか。
しかも「ICカードリーダーの初期化に失敗しました」なんてエラー表示じゃ、原因に気づくはずがありません。
FAQの「初期化に失敗しました」の項にも、そんな原因があるなんて一言も書いてないし。
なんという超・不親切。
おかげで1日無駄にしてしまいました。
これだったら電車に乗って都内の東京法務局で申請した方がよっぽど早かった。
前にオンライン申請したことがある筆者でさえこの有様ですから、ネット慣れしていない人だったら完全にお手上げだったと思います。
こと法律や税務関係に関しては、日本は本当に電子化後進国なのだと実感したことでした。

署名して送信、手数料をオンラインバンキングで納入後、しばらくして役所の方から電話がありました。
筆者が作成した申請書では、住所の最後が「○番地△」となっていたのですが、登記では「○番地の△」と、「の」が入っているのだそうです。
今回は見逃すけれども、以後は気をつけるようにとのことです。
やれやれ。
これが民間企業だったら、倒産間違いなしですね。
ああ、くたびれた……

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